変動金利の中身を知っていますか?

住宅ローンについて知識ゼロの状態で家づくりに望んだ時には、ほぼ間違いなく"変動型"の住宅ローン商品を選ぶことになります。

なぜなら、銀行がメインで取り扱っている住宅ローン商品は固定ではなく変動ですし、不動産屋さんも変動金利をオススメするからです。

また、住宅ローンの大切さを分かっていないような住宅会社は、銀行にあなたを丸投げしますから、いずれにせよ変動をオススメされることになります。
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おはようございます。

といっても、固定金利が絶対に良いわけでも変動金利が絶対悪いわけでもなく、
そのどちらにもメリットもデメリットも存在するので、しっかりと理解した上で選ぶことが非常に重要になってきます。

ということで、まずは"変動金利"からお話しさせていただこうと思います。

変動金利とお聞きすると、金利の変化に伴って毎月のように支払い金額が変わるイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、
実はそうではありません。

変動金利の住宅ローンは、半年に1回金利が変動する可能性があります。

しかし、その金利が上がったからと言って、すぐさまその金利が反映されるわけではなく、
たとえ金利が上がったとしても、5年間は返済金額が変わることがありません。

金利が上がっているのに、それが反映されないというのは、なんだかおかしい話ですよね?

実は、ここに変動金利のカラクリが隠れています。

それは、返済金額の中の内訳(元金と利息)が変わるということです。

つまり、金利が上がれば元金の割合が減り、利息の割合が増えるということです。

例えば、あなたの月々の返済金額が75,000円で、その内訳は、元金が55,000円で利息が20,000円だと仮定しましょう。

そして、その金利が半年後に上がったとします。
すると、変化するのは返済金額ではなく、元金と利息の内訳ということになるので、
元金が45,000円となり、逆に利息が30,000円になるということなんですよね。

つまり、金利が上がると元金の減りが遅くなるので、
5年後の住宅ローンの返済額見直しの時に、返済額が大きくアップする原因になってしまいます。

でも変動金利の場合、こうなってしまった時にでも、返済負担が上がりすぎないように、『激変緩和措置』という措置がとられていて、払えなくなるほど返済額が上がるという心配は実はありません。
『激変緩和措置』とは、5年後の金利見直しの際には、最大で今まで支払っていた金額の1.25倍の金額までしか上がらないという措置です。
例えば、あなたが払っていた返済金額が75,000円だとしたら、5年後に金利が上がったとしても、最大93,750円までしか上がらないということです。
このように、リスクの高いと言われている変動金利ではありますが、もし金利が上がったとしても、たちどころに目の前の暮らしが脅かされるということはありません。

しかし、金利上昇のしわ寄せは、徐々にあなたをむしばんでいくことにはなります。

なにせ、元金が全然減っていかずに、ずっと利息ばかり払ってるってことですからね。

こうなってしまうと、いつまで経っても住宅ローンが終わらず、定年後もローンの支払いに苦しむことになる...
ローンを抱えているから、ずっと仕事がやめられない...といったような悲惨な状況を招いてしまうことになります。

また、これは極めて少ないとは思いますが、変動金利の最大のリスクは『未払い利息』といって、
支払えていない利息が積み上がっていくことです。

もし驚異的なインフレが起こり、金利が急激に上昇してしまったとしましょう。

そうするとこういうことが起こるかもしれません。
現在の返済額75,000円で、そのうち利息20,000円だとします。

それが急激なインフレになると例えば、返済額75,000円に対して利息が80,000円になってしまうということです。

つまり、元金返済が0円なのに加えて、さらに利息が5,000円支払えていないことになるという状況です。

この支払えていない利息が『未払い利息』です。

さすがにこれはないとは思いますが、
とはいえ、うちに秘めた怖さを持っているのが"変動金利"です。

このリスクを回避するためには、
いつでも金利上昇に対応出来るように貯蓄をがんがんしていくことが一番だと思います。

そうすれば、基本的には金利が低いというメリットを選択しながら、金利が上がった場合には、いつでも繰上げ返済することで、金利アップによる利息の過払いを防ぐことが出来ますからね。

ぜひ参考にしていただければと思います。

次回は固定金利についてお話させていただきます。

それでは、、、

銀行の主力商品をご存知ですか?

前回に引き続き「住宅ローン」についてお話させていただきます。

3年固定、5年固定、10年固定といった一定期間だけ金利を固定するという
特約を付けた住宅ローンのことを『固定金利選択型住宅ローン』と言いますが、
この商品が銀行が最もオススメしてくる住宅ローンです。

家を建てた当時は、僕も住宅ローンに詳しくなかったため、
当たり前のように、すすめられるがままにこの住宅ローンを選んでしまっていたわけなのですが、
(というよりこれしか選択肢がないって思っていました・・・)
なにも知らないまま銀行に住宅ローンの相談に行くと、
僕のように、銀行にすすめられるがままに、
この3つの期間の中から住宅ローンを選ぶことになるでしょうから、銀行にいきなり相談に行こうと思っている方は気を付けていただければと思います。
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おはようございます。

では今回は、この固定金利選択型住宅ローンについてお伝えしていきたいと思います。

まず、この商品は固定という表現が使われていますが、そのベースはあくまで変動金利であるため、
将来的な金利変動リスクをかなり負っており、決して安定的な住宅ローンとは言えません。

変動金利の『激変緩和措置』のような返済金額の上限が特にないため、
もし固定期間終了時に金利が大きくアップしてしまった場合、返済額が大幅にアップしてしまうということだって、
充分あり得るという怖さを持っている商品なんですよね。

さらに、固定期間が終了した際には、
・再度固定金利選択型を選ぶのか?
あるいは
・変動金利を選ぶのか?
を選択することになるのですが、
(他銀行に借り換えしなければ、全期間固定金利への移行は出来ません)
金利の優遇幅が当初よりも少なくなってしまうような仕組みになっているため、
貸出金利を決める基準となる基準金利が、借入当初の金利と変わっていなかったとしても、
残念ながら金利がアップしてしまうという商品なんですよね。

つまり、まとめるとこういうことです。

もし、選んだ固定期間が終了した時に、今と景気が変わっておらず、
基準金利が同じだったとしても、無条件で金利は上がってしまいますし、
もし景気が良くなり基準金利自体が大幅アップしてしまうような緊急事態が発生してしまった場合には、
返済額に上限がないこの商品は、一気に住宅ローンが払えなくなり、
競売に追い込まれることだってあり得るっていうことなんですよね。

ですから、この住宅ローンを選ぼうと思っているならば、
『繰上げ返済』を視野に入れておくことが絶対条件だと思います。

無理のない資金計画を立てることで、コツコツと貯金出来るようにし、
そして効果的に繰上げ返済を行い、元金を徐々にでも減らしていくことが大切です。

こうすることで、固定期間終了後の返済リスクをある程度軽減することが出来ます。

また、コツコツ貯めたお金を繰上げ返済に回さずとも、
もし金利が大幅に上がってしまった場合に備えて置いておくか、
あるいは銀行に預けていてもお金は増えませんから、
保険や外貨といった別の形で運用するのも一つの手かもしれません。
(定期預金だって決して良い利率ではありませんからね)

貯蓄出来る人であれば、このようにリスクヘッジをすることが出来ますが、
もし、あなたが貯蓄出来ないタイプの人なのであれば、この住宅ローンを選択することは、
変動金利を選ぶよりもリスクが高いことになるでしょうから、
決してオススメ出来るような商品ではありません。

ということで、"なんとなく『固定』という名前が付いているから安心かな?"とか、
"銀行の方がすすめてくれるからこれがいいんだろう"とか
"先のことは分からないし、その時が来たらなるようになる!"といった風な
安易な考えだけでこの住宅ローンを選ぶことだけは、
絶対に避けていただければと思います。気を付けてください!!

それでは、、、

オススメの住宅ローンとは?

文字通り、返済期間満了までずっと金利が変わらない商品を『固定金利』と言うのですが、収入の高低に関わらず、自己資金が少なかったり、金銭的な面で不安を抱えている方には、この商品が最もオススメです。
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こんにちは。

固定金利の最大のメリットは、ご存知の通り"ずっと返済金額が変わらない安心感"です。

ですから、変動や固定金利選択型の住宅ローンのように、『返済金額が上がってしまったらどうしよう...』という心配は一切しなくてよくなりますし、金利の見直し時に、一気に返済額がアップして困ったなんてこともなくなります。

おそらく変動や固定金利選択型の金利がアップする頃というのは、子供の受験と重る時期である場合が多いので、このタイミングでの住宅ローンの負荷は、よりいっそう苦しい状況を招きかねないものですからね。

でも固定金利にも、もちろんデメリットは存在します。まずは、"変動に比べて金利が高い"ということです。

金利が高いと返済に占める金利の負担割合が大きくなるので、借入出来る金額がどうしても少なくなってしまいます。

また、逆に借入金額を増やそうとするならば、変動に比べて毎月の返済負担を大きくしなければいけません。

つまり、家づくりを将来に渡って不安なくしたいと思い、固定金利を選ぼうとするならば、予算重視で進めていけば、土地や家に掛けられる予算が減ってしまいますし、土地や家の予算を削らずに進めていけば、毎月の返済負担が上がってしまうというというわけなんですよね。

さらに、それに追い打ちをかけるようにというわけではありませんが、固定金利を選ぼうと思うと、変動や固定金利選択型の住宅ローンに比べると、初期費用として銀行に支払わなければいけない経費が、余分にかかってしまうというデメリットも持っています。

"融資手数料"だったり、フラット35の場合であれば、それに加えて掛かるつなぎ融資の手数料や金利などですね。

ですから、資金計画時には、全体予算の中からそれらの経費も差し引いた中で、土地や家の予算を出さなければいけないわけなので、必然的に土地や家に掛けられる予算が減ってしまうということになります。

ちなみに"融資手数料"の詳しい名目は分かりませんが、変動や固定金利選択型は、金利変動リスクをお客さんが負っているのに対し、固定は金利変動リスクを銀行が負わなければいけないわけですから、そのリスクヘッジのための負担金と捉えていいと思います。

変動、固定金利選択型、固定、この3つの中でどれを選ぶべきなのかは、人によって違ってきますし、どれが正解でどれが不正解というのも、結局は終わってみるまで分からないものです。

でも、これだけは言えます。

住宅ローンを選ぶ時には、この3つのタイプのメリットもデメリットも両方しっかりと理解した上で選ぶことが大切だということです。

そして、あなたの年齢、家族構成、お子様の年齢、収入、お金の使い方、ライフスタイル、将来に対する考え方、価値観、これらも総合的に判断した上で、あなたにとって最良な住宅ローンを選ぶようにしていただければと思います。

それでは、、、

出費の連鎖反応を防ぐためには?

南側に道路が面していて、日当たりが良さそうで、土地の形もきれいな四角である。

おそらく土地を買おうと思っているほとんどの方が、こういった土地を購入したいと思っているでしょうし、実際こういった土地は、たとえ少々値段が高くともすぐ売れていきます。

しかし、せっかく高いお金を出して、そんな日当たりが良さそうな土地を買ったとしても、それを無駄にするような家づくりをしている方が多くいらっしゃいます。
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おはようございます。

いつもブログに目を通していただき、ありがとうございます。

そんなあなたは既に想像していただけたと思いますが・・・

例えば、そんな土地の場合、家の南側にはリビングを持ってくるのが一般的だと思いますが、そのリビングの南には、当たり前のように大きな窓を作ります。でもその窓の向こうには、道路があり人や車が通り、そしてその向こうには近所の家があるので、どうしても人目が気になってしまいます。

そうなると、窓を開けることも出来なければ、昼間っからカーテンを閉めっぱなしの家になってしまいます。

少し考えれば分かることなのですが、多くの方がこんな家づくりをしていることから、
なぜかこのような設計にすることが自然な成り行きになっていますし、こういう設計にしていないと批判の声を浴びせてくる方もいらっしゃるので、無難に批判されにくそうな設計にしてしまいがちです。

その結果、風通しが悪く、イマイチ明るくない家になってしまいます。
また、そのような設計で建てた家は、カーテンもほとんどの窓に付けなければ落ち着かなくなってしまうような窓の取り方をしているので、高いお金を出してカーテンをたくさん付けなければいけません。

さらに、カーテンだけでは心もとないがために、庭に高い塀を作ったり、目隠しや必要以上の手を加えたりしてしまい、驚くほど高額な費用をエクステリア費用として支払うハメになってしまいます。

つまり、高い土地を買ってしまった場合、それに連鎖して、家づくり全体の予算もどんどんつり上がっていく可能性をふんだんに含んでいるということなんですよね。

予算がたっぷりある人なら、こういった家づくりをしても良いと思うのですが、そうじゃない方は、間違いなくそうならないようにすべきです。

では、どうすればいいのか?というと、まずは『土地の予算を抑える』ことから始めることです。

実は、明るくて風通しが良いかどうか、そして暮らしやすいかどうかは、土地の形状や立地にそれほど左右されません。

つまり設計の工夫一つによって、それらの問題は解決することが出来ます。

そして、そうすることでカーテンに掛ける費用も、さらには庭に掛ける費用もずいぶんと少なくて済むようになります。

だって、アイデアたっぷりで設計された家は、窓の取り方にも工夫しているので、プライバシー性や防犯性が高いですし、デザイン性が高いことで、庭に手を入れなくても家だけで充分美しい景観になりますからね。

極端に言うと、砂利だけでも充分なぐらいです。ただし、設計をするにあたり、知識とアイデアが必要にはなるんですけどね。

そして、また常識にとらわれないということも大切になります。

なにせ必ずしも、世の中の常識が全て正しいとは限りませんからね。

仮に、土地代を300万円抑えることができ、カーテン代を30万円抑えることができ、庭代を170万円抑えることができたら、全部で500万円抑えることが出来ますよね?

そうなると、ローンの支払いで考えると、15,000円も毎月の出費が減ることになるんですよね。そのお金は貯金に回すことも出来れば、旅行の費用に回すことだって出来ますよね。

毎年1回、家を持ってからも家族旅行に行けるとしたら、

それは、とっても素敵なことですよね。

COSYでは、そんな家づくりをしていきたいと考えていますし、建てた後こそ、家族が豊かで幸せに暮らしていけるようになることが、
家づくりでは一番大切なことだと考えています。

ぜひ、あなたの家づくりに役立てていただければと思います。

それでは、、、

家づくりに失敗する最大の原因

当社にお越し下さった方には必ずお伝えしていることが
「年間6000世帯がマイホームを手放している」
という現実です。
これは、住宅ローンの返済による負担に苦しんでいる数であり
転勤などによるその他の事情は含まれていません。

"叶えたいと思う希望"と"守りたいと思う予算"。
家づくりでは、この2つのバランスをとることが、
非常に大切であり、そしてまた難しいことでもあります。
このバランスを崩さない役割を果たすのが『資金計画』です。
常に資金計画を傍らに家づくりを進めていけば、
予算オ―バーという失敗を犯さなくて済みます。

予算オ―バーをしてしまうと、
貯金を全てはたくことになったり、
親御さんに余分な援助をお願いすることになったり、
あるいは住宅ローンにその負担を乗っけざるを得なくなってしまいます。
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最悪なのは、最後の住宅ローンへの過度の負担です。
その場合、固定金利を選べば純粋に支払い負担がアップするので、
建てたすぐから、しんどい生活を強いられることになるでしょうし、
変動金利や固定金利選択型金利を選べば、
金利が安い分、建てたすぐの生活はしんどくないですが、
金利の見直しとなる3年後や5年後、10年後に金利がアップすることになり、
そうなれば、いきなり生活水準が変化してしまうという事態を招きます。

下手すれば、ローンが払えなくなり、
せっかく建てた家を競売にかけられるなんてことになりますし、
その場合でも、決してローンがなくなるわけじゃなく、
家は手放さなけばいけないわ、なのに残債は支払わなければいけないわの
二重苦を味わうことになってしまいます。

ですから、そうならないためにも
『資金計画』はしっかりと行わなければいけないんですよね。
また、同じ予算オーバーするのでも、
『資金計画』を綿密にした上でオーバーするのと、
『資金計画』を疎かにしたがためにオーバーするのでは、
全く意味合いが変わってきます。

資金計画を綿密にした上で、
予算オーバーしてしまうということは、
守りたいと思っている予算を分かっていながら、
どうしても、その枠の中で収まらなかったがために、
オーバーせざるを得ないということです。

ですから、資金計画を疎かにしたままで
家づくりを進めていってしまった場合のように、
大幅に予算が狂ってくるわけじゃないので、
その負担は決して大きなものではありません。

また、その場合でも、
「その負担がどのように自分にかかってくるのか?」を、
シュミレーションしながら選択していただく、
つまり夫婦で相談し、頭でしっかり理解した上で決断していただくことになるので、
将来的に致命的なダメージを及ぼすことはまずないでしょう。

ですから、これから家を建てようと思っているあなたは、
『資金計画』は絶対に疎かにしないようにしていただければと思います。
と言っても、どのように『資金計画』をすればいいのか?
ということが分からないと思うので、
『希望と予算のバランスをとりながら家づくりを
進めていくための資金計画のやり方』についても
ゆくゆくお伝えしていければと思います。
それでは、、、

土地選びで大切なことの1つ

土地選びで大切なことの1つ

こんにちは。

今回は土地選びについてお話させていただきます。
土地選びをされるにあたり、気になる点は?
という質問に対する答えは様々あるのではないでしょうか。
・交通の便
・土地の向きや立地条件
・土地の形状
・陽当たり
・エリア
・金額
など...
あげたらきりがありません。
購入した土地を駐車場として使用されるのであれば
条件はグッと減らされます。
しかし皆様はこれからずっと住まう家を建てるのです。
しかも気軽に買い替えもできません。
慎重になるのも当然です。
ですが土地の形状や向きは設計の力で改善できます。
又、エリアも「住めば都」という言葉通り、人には順応力があるのです。
今回は土地探しをするうえでの忘れがちなポイントを
お話しさせていただきます。
『どんな人が近所に住んでいるのか?』ということは、
土地購入を目前に控えた誰もが気になることだと思います。
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ですから、土地を契約する前に、
必ず購入しようと考えている土地の周辺を、
自分自身でリサーチすることをオススメしているわけですが、
その際、より注意を払っていただきたいポイントがあります。
それは『北側に建っている家に住まれているのはどんな人たちなのか?』です。
なぜなら、あなたが家を建てたなら、
その家は確実に日当たりが悪くなり暗くなってしまうからです。
そしてそうなれば、
なんらかのトラブルが起こってしまうかもしれないからです。

あまり、詳しくお伝えは出来ませんが、
過去にこういったコトが起こりました。
それは、、、

北側に建っている家の方が、
無理難題を言ってきたということです。

あるケースでは、
『すでに工事にかかっている家を前に寄せろ』と言ってきました。
また、あるケースでは、
『リビングの中が丸見えになるから目隠しを設置しろ』と言ってきました。
しかし、いずれの場合も、
出来る限り北側にスペースをとっていましたし、
もちろん法令にも全く違反もしていませんでした。
むしろ、よりいっそう配慮していたぐらいです。
でも、コチラ側の最大限の配慮も、
そういった方たちには全く理解をしていただけませんでした。

そして結局、これから先の暮らしやお付き合いのコトを考えたらと、
どちらのお施主様も、なんらかの譲歩をせざるを得なくなってしまいました。
なんの責任もないのに・・・

ですから、北にすでに家が建っている土地を購入する際には、
しすぎるぐらい注意するに越したことはないということなんですよね。

ですが、この話は逆の立場としてもまた、
考えておかなければいけないことでもあります。

もし、あなたが購入を考えている土地の南側には、
今現在はなにも建っていなかったとしても、
そこが田んぼや畑だとしたら、
もしかしたら将来的にそこには家が建つことになるかもしれません。
そして、そうなれば間違いなく日当たりが悪くなり、
家の中が暗くなってしまうことでしょう。

しかし、そうなってから、
南側の土地を購入し家を建てる方に、文句を言ったのでは、
お互いが気まずくなるだけでなんの良いこともありません。

ですから、そうならないように、
家を建てる時点で、そうなるかもしれないことを想定しつつ、
設計プランを練るようにしなければいけないんですよね。

もし、あなたが土地購入から家づくりをしなければいけないのであれば、
そういったことにも配慮しつつ、
土地選びや家の設計をしていただければと思います。

そして、特に北側に建っている家の方がどんな方なのか?を
しっかりとリサーチすること、
それから家の着工までに良い関係性をつくるようにすること、
この2点を心がけていただければと思います。
その土地は、あなた自身が一生住むことになる土地ですからね。
その一手間を惜しむようなことだけはしないで下さい。
ぜひ、参考にしていただければと思います。

それでは、、、

予算をアップさせずに高性能な住まいを建てるためには?

東日本大震災以降、北陸地区で生活をしている私たちにとっても
地震は決して他人事じゃないようになりましたし、
住宅業界では、耐震によりいっそう配慮しつつ
家づくりを行うようになりました。

もちろん弊社でも、地震に強い家を意識しながら
間取りプランの提案をさせていただくようにしていますし、
使用する材料などにも配慮するようにしています。

住宅に「耐震性」を求めるのは当たり前のこととなりました。
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おはようございます。

さらには、2016年に熊本で起こった地震により、
住宅業界では、さらに地震への意識が変化していくことになりそうです。

というのも、、、
この熊本の地震は、阪神大震災や東日本大震災と異なり、
震度7クラスの大規模な地震が2回も起こったことで、
耐震等級2を取得している建物が倒壊したり、
大手有名ハウスメーカーの家も倒壊してしまっている
という状況が起こっているからです。

つまり、阪神大震災では火災、東日本大震災では津波によって
多くの家屋が被害を受けたのに対し、
今回の熊本では、純粋に地震によって
本来地震に強いであろうはずの家までもが
被害を受けたということなんですよね。

この影響を受け、耐震等級そのものも見直されることになるかもしれませんし、
耐震だけじゃなく、制震への意識がより強まることになりそうです。

となると、建築コストがさらにアップすることになります。
(制震テープを施工すれば1軒につき数十万円かかりますし、
制震ダンパーだともっとコストがかかりますからね)

またそれに加えて、
家から排出される二酸化炭素を減らすための取り組みとして、
住宅のゼロエネルギー化がいよいよ現実味を帯びてきつつあり、
そうなると、断熱性能の強化や太陽光発電の設置なども義務化され、
数年前に普通に建てられていた家に比べると、
建築コストが数百万円アップすることになります。

つまり、家づくりのコストは数年前と比較しても、
遥かに高くなってきているということなんですよね。

確かに、太陽光発電を設置すれば10年間は光熱費が実質上0円みたいなものですし、
断熱と気密性能をアップさせれば、冷暖房効果もアップするので、
さらなる節約効果があることは間違いないですが、
それでも、初期費用として数百万円もアップすることにはなってしまいます。

ですから、これからの家づくりでは、
根本的な性能アップによる建築コストアップに対して、
なんらかの対策をうっていかなければいけません。

だって、収入が年々上がっていくような時代じゃありませんし、
たとえ光熱費が安くなるといっても、
ローンに大きな負担をかけていくような家づくりをしてしまったら、
後から後悔することになりかねませんからね。

それでは、、、

価格の高い土地は、○○も○○も高くなる?

土地を買おうと思っている大多数の方が狙っている
『南に道路が面していて日当たりが良さそうな(形が良い)土地』は、
陽がよく当たるため全ての部屋がとっても明るそうですし、洗濯物もよく乾きそうですし、非常に快適なイメージがあるでしょう。

「多くの方が欲しい土地」=「人気のある土地」=「価格が高くなる」
このように土地の価格は上昇してしまいます。

では、希望通りの高い土地を購入したら、快適な環境となるのでしょうか?
現実は、そうでもないものなんですよね・・・
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おはようございます。

今回はその理由についてからお伝えしようと思います。

まず、南道路の土地で設計する場合、安直に考えれば、
家の部屋全てを陽がたっぷりと注がれそうな南側に配置します。

そして、それらの部屋の南面には大きな窓をつくります。

そうなれば、確かに建築途中だったり、
お引き渡し時点では非常に明るいでしょう。

つまり『住むまでの間』はということです。

しかし、住み出した途端全員がカーテンをそこに設置します。

当たり前ですよね?

だって、もちろん透明ガラスを使っているでしょうから、
外から丸見えですもんね。

となれば、せっかく高いお金を出して
価格交渉が出来ない割高な土地を買い、
高いお金を出して大きな窓をたくさんつくり、
明るくて過ごしやすい家にしたはずなのに、
さらに高いお金を出して、カーテンを購入し、
その明るさを殺してしまうってことになるんですよね・・・

しかも、それでも防犯面やプライバシー面で不安が残るからという理由で、
庭に高いお金を出して塀をつくったり、植栽をたくさん植えたりして、
さらなる出費をしようとしてしまうんですよね・・・

となれば、土地代だけじゃなく、
カーテン費用や庭の費用もかさんでくるということになるので、
全体予算も高くなってしまいますし、
なのに、それだけ余分に出費したにもかかわらず、
思いのほか家の中が暗く、朝からずっと照明なしでは過ごせない・・・
ましてや窓が開けられないので風通しも良くない・・・
なんてことになってしまいます。

ですから、誰もが狙っているような土地は、
ただ単に土地代が高いからという理由だけじゃなく、
先程ご説明したような理由からも、あまりオススメはしてないんですよね。
また、もしそういった土地を購入したとしても、
一見誰もが狙ってなさそうな土地の場合と同様に、
直射光と天空光の2つの光を巧く利用しつつ、
当たり前の設計とは全く違う設計にて提案させていただくので、
そのような理由からも、わざわざ土地に
必要以上のお金を出していただかなくていいと思います。

どんな土地でも、その土地のメリットとデメリットの両方を巧く利用しつつ、
あなたのご家族が暮らしやすいように、
その土地の合わせて設計していくのが『注文住宅』ですからね。
ということで、限られた予算の中で最大限に
理想の家が建てられるようになるためにも、
土地に必要以上にお金を使わないようにしていただければと思います。

それが、あなたが考える理想の予算の中で、
家づくりを実現させる最大の秘訣ですから。

それでは、、、